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人間は訳のわからない
ということに心を引かれるかもしれない。
私の好きなものというのはどこかにいつも
「わからない」という部分をくっつけているものばかりです。
そして好きという気持ちは元々いつも理由のないもので説明のつかない「訳のわからないもの」なのです。
いくら理由をこじつけることができても
突き詰めて考えれば
本当の本当はどうして
好きなのかなんて
誰にもわからないのかもしれない。
でも“わけがわからないもの”に面倒の量をどれだけかけられるかで「好き」の量は計れるかもしれないと思う。
知りたくて
会いたくて
よくよく見つめてみたり
慰めたり
話を聞いたりする。
喧嘩をしなくては
いけなくなったり
友達が一人もいなくなったりする。
「わけがわからないもの」に引き付けられる時
そしてどんどん面倒な事をその為に積み重ねてしまう時…………
「好きの天使」はやって来ます。
「好きの天使」は少し意地悪で
「好き」の量を増やすために「面倒」をどんどん振りかけて
その上、
「抱きしめて」とせがむのです。
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