やな奴…

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「…でここがこうあるとして」 今は、数学の時間。 おっさんの声が教室に響きわたる。 「はぁ~~~…めんどくせー」 私の声が教室中に響きわたる。 「……おい」 「はぁ?」 「如月!この問題解いてみろ!」 …うるせーおっさんだこと。 「…めんどくせーな、はいはい」 ガタッ… こいつ、私のこと誰だと思ってんだ? 「はぁ…えーと?」 チキッ… カツ…カツッカツ 「はい、どーぞ!」 「ゔ…席に……着いていいぞ」 「フッ……ありがとうございます。せんせっ♪」 「くっ……!」 ははっ!…いい気味。私に勝てるなんて思ってんの? 私、如月 葵は、高1の女子生徒。あだ名は、あっちゃん。 言葉遣いがめちゃくちゃ悪いんです。 後、態度も…。 でも、頭脳は天才的と言われている。 体は子供、頭脳は大人…みたいな? でも、それは努力したからじゃない。 生まれつき。 生まれた時から私の頭にはコンピューターがついてる。 頭にパソコンがくっついてるんじゃないよ? 頭の中にあるの。 だから、そのコンピューターの中にファイルを作って、その中に全部入れるの。 内容量は無制限だから。 黒板に書かれたことは全て、見ただけで入ってしまう。 ホントは、ノート取らなくていいんだけど、まぁ?そこは、提出物として出さなきゃいけないから、取ってまーす♪ キーンコーンカーンコーン… 「今日はここまで。予習復習しておくように!」 あーあ…やっとあの爺から解放された。 「うー…づがれたー」 「葵っ!さっすが!天才女」「…惚れ直した?」 「うん!めっちゃ惚れ直した!」 「ヤダー!レズとかないわー…」 「あほっ!」 教科書で叩かれた。
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