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いきなり廊下側にある筈のドアの開く音と共にコツコツと誰かの歩いてくる足音がして思わず『伏せ』の格好をしてしまった私。
どう考えてもそっちからはシエラさん来ないし、フレイが来たなら直ぐ判るし、突然やって来るなんて事するのはイリューアさん位で他の人は連絡くれるしっ!
「要らぬ羞恥心か、アホらしい」
足音が止まったと思ったら伏せた私の上から今は存在を忘れたいと思ってる奴の声が響いてきた。
「要らぬ羞恥心て、何よそれっ」
余計に縮こまった私は早く部屋から出て行って貰いたいと思いつつ小さな声で威嚇してみた、んだけど。
「お前、ホントにアホだな。
俺、主治医な。
当然の様にお前の事ひん剥いて全部視なきゃ仕事できねぇの、判るよなアホ御子め」
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