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毒舌此処に極まれり、な感じで人のこと散々悪く言うこいつにだけは色々とされたくないぞ私は。
「お前が俺に何か出来るわけなんかねぇだろ?
どんな権限振り翳そうと俺が主治医権限で全部ひっくり返してやる」
くやしぃーっ
絶対こいつ笑いながら言ってる。
ローブにぎゅうと包まりながら私は歯軋りをしていた訳で。
「ほら、そんなに不安定になるなよな」
急に頭の上にポンって置かれた手と共に降って来る優しい声。
え?と思った瞬間に自分がボーっとしはじめて。
「俺に敵うと思うなよ、アホ御子。
全く、殆ど手を付けてねぇ理由はこれかよ、俺も焼きが回ったって事か」
あ、何か滅茶苦茶口悪いのに、凄く優しく響いてくる声がする。
「そりゃ俺も寝てられねぇな」
今度はとても悲しそうな声。
この人は本当はどんな人なんだろう?って思った。
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