くず

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私は脅える妹を的に、シャーペンを突き立てた。 わんわんと五月蝿い口に。 「は」 その途端に、妹から溢れ出す騒音が途絶えた。 氷が張り付いたような空気になった。 妹は口を顎が外れるまで開けていた。 もし間違って口を閉めた場合、シャーペンは妹の喉に突き刺さり、抉られる。 私は、妹に鋭い眼差しを向けながら、暫し言う言葉を考えていた。 妹は肩を震えさせ、目からは大粒の涙を流していた。 私は、心の内側を絞められた様な感覚に襲われた。 鬱陶しすぎる。 「人に教わっているんだから、迷惑掛けずに、礼儀正しく真面目にやれ」 「・・・ばいずみませんれした」
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