運命の出会いって信じる?

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 カーテンからこぼれる太陽の光で私は目を覚ました。今日もまた同じ一日が始まる。そう思うと憂鬱感が私の心の中を支配する。重たい体を起こして、朝ごはんを食べにリビングに行く。 今日の朝ごはんは食パンとお弁当の残り。もぐもぐ食べながら私はお母さんとお父さんの話を聞き流す。いつもと変わらない日常。つまらない。心底強くそう思った。  紹介が遅れました。私の名前は、花澄(かすみ)。高校3年生だ。身長が低いのと、童顔のせいでよく中学生と間違えられる。髪はさっぱりと肩ぐらいで切りそろえている。性格は、静かなほう。 「行ってきます」いつものようにかばんを持って学校に出かけた。 毎日同じことの繰り返し。私はずっとそう思っていた。学校に行って、勉強をして。ただ笑っていればいい。周りの言うことさえ聞いていればいいと思っていた。しかし、そんなとき私は貴方に出逢った。貴方と出逢ったことで私の生活はがらりと変わってしまった。
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