【特別編】妹

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 かりかりとノートに書き込む花澄ちゃん。私はあんまり勉強が好きではなかったから、こんな風に勉強をしたことがないなぁ。 「花澄ちゃんっていつもここで勉強しているの?」私は笑顔で花澄ちゃんに訊ねた。 「はい。白川さんにお願いして...」 「部活動は?」そう訊ねたとき、花澄ちゃんは苦笑いをした。 「やってません」意外だなぁと本当に思った。  私は部活もして、勉強もしていた。周りには心の許せる友達がいて...。そうだ、この子には友達がいないんだ。でも、どう見ても普通の女の子だ。ちゃんと話もできる。なのに、どうして友達ができないのだろうか? しばらく、私は雑談をした。話題は当たり障りのないもの。うれしそうに笑ったり、一緒に考えたり。あまり歳が変わらないせいか、趣味も合う。  5時のチャイムが鳴る。すると、花澄ちゃんはしょぼんとした。 「もう帰らないといけません」 「残念だなぁ」 花澄ちゃんは私のほうをじっと見た。 「私と話をしていて楽しかったですか?」私は自信を持ってうなずいた。 「もちろん!また、一緒に話そうね」私がそういうと花澄ちゃんはとびっきりの笑顔を見せた。
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