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私は、杏と鈴に手を振りながら、しばらく、蒼空のことを見ていた。
杏達が、私に近づいて来た時、蒼空は、すぐに、私から目を反らして、最初にいた2人に近づいた。
そして、しばらくしてから、他の2人と一緒に、私達のところに来た。
「М女の人…だよね?」
「S学の人?
そうだけど…何で分かったの?」
蒼空に聞かれて、鈴が、そう問いかけた。
「斉藤から、君達の写メ見せてもらってたから…。」
蒼空は、低い声で言った。
当たり前だけど、昔の高くて可愛らしい声じゃない蒼空に、少し、違和感を覚えた。
でも…低くても、優しくて、ふんわりしたしゃべり方は、変わっていなかった。
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