8歳のクリスマス

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ベッドから降りた私はさサッと服を着替えた。 「私…もう、下に行くからね!!」 私は、そう言って、鞄を持って、蒼空の部屋を出て行こうとした。 そしたら、蒼空が、慌てて、ベッドから降りてきて、私の手を引っ張った。 「なっ…何で、怒ってんの? 俺…何かした?」 蒼空は、そう言って、私の顔を覗き込んだ。 「離して…。 何でもないってば…。」 私は、そう言って、蒼空の手を話そうともがいていた。 「何でもないなら、何で、逃げるんだよ…。」 蒼空は、そう言って、寂しそうな顔をしていた。 「…だって…なんか…恥ずかしかったんだもん…。」 私は、そう言って、唇を尖らせた。
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