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私と蒼空が、会えなくなったクリスマスから、10年という月日が流れ、私は、看護学校に入る為の受験を控えていた。
あの日から、私達は、全然会えなくなってしまった。
もちろん、次の年からの誕生日とクリスマスは、家族だけで過ごし、蒼空の家に行くこともなかった。
ただ…私達は、キスをしただけなのに…。
お互いに、好き同士で、キスをした…。
ただ…それだけなのに…。
会えなくなって…どれだけ、蒼空のことが、好きだったのか、思い知らされた。
誕生日とクリスマスが来る度に、パパに、「蒼空に会いたい!!」って、お願いしたけど、パパは、会うことを許してくれなかった。
私が、どんなに泣き叫んでも、答えは同じ…。
「二度と会うな!!」
誕生日とクリスマスが来る度に、私は、蒼空と撮った写真を眺めては、溜息をつく日々が続いていた。
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