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ずっと、会えないまま、気づけば、あの日、蒼空と約束した年のクリスマスが近づいていた。
私は、あの約束を、ずっと忘れなかった。
蒼空のことを忘れることなんて、出来なかった。
友達の紹介で、2人の人と付き合ったけど、蒼空以外の人を好きになんてなれなくて、結局、1ヶ月もしない内に、何も進展しないまま、2人とも別れてしまった。
もうすぐクリスマス…。
私は、友達とカフェで、コーヒーとケーキを食べていた。
話題は、もちろん、クリスマスの話…。
彼氏がいる杏と鈴。
彼氏がいない私と柚月と花奏。
毎年、この時期になると、合コンの話で、みんな盛り上がっている。
だけど…蒼空のことしか考えられない私は、合コンなんて、興味なくて、ただ、数合わせで行くだけだった。
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