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「ねぇ、パパ、ママ。
早く、蒼空の家に行こうよ!!」
私は、そう言って、パパとママの手を引っ張った。
「ちょっと、待って!!
もう少しで、ケーキが焼けるから…。」
ママが、そう言って、可愛いイラストがついた袋に、クッキーを入れていた。
最近、聞いた話では、同じ病院で、同じ日の、ほぼ同じ時間に、隣同士の分娩室で出産して仲良くなり、退院してからも、お互いの家に、遊びに来るようになって、家族ぐるみで、仲良くなったんだって…。
それで、4歳の頃から、毎年、クリスマスになると、蒼空の家で、料理が得意な蒼空のママとお菓子作りが得意な私のママが、
腕によりをかけて、美味しい料理と美味しいお菓子を作ってパーティーをするようになったの。
「じゃあ、ママ。
私が、このクッキー、袋に入れるから、ケーキの準備してよ!!」
私は、そう言って、ママの手元から、クッキーを入れた袋をとった。
「分かった。
じゃあ、こっちは、もう入れたから、こっちの袋に入れて!!」
ママは、そう言って、もう1枚、別の袋を渡してくれた。
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