10年後…再会…☆愛泉side☆

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見つめた先にあったのは、冷たくて、睨むような目…。 さっき、クリスマスツリーの下で見た、あの優しい眼差しは、どこにもなかった。 「だから、ジロジロ見んな…って!!」 蒼空に似た子は、ドスの利いた声で言うと、私の横を、スッと通り過ぎた。 “こんな冷たい人…絶対に、蒼空じゃない…蒼空なわけない…。” 私は、そう心の中で呟きながら、泣きそうになるのを、必死に堪えてた。 だけど、次の瞬間、蒼空が、すれ違う時、小声で言った言葉に、私は、彼が、<蒼空>だと確信した。 みんなには、聞こえないように言われた言葉は、あの約束のこと…。 覚えていたなら、何で、本心を言わないのか…その時の私には、蒼空の言葉の意味が、全く分からなかった。
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