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部屋の中に入って、すぐに、さっきの蒼空の言動が理解できた。
私が、部屋に入るなり、近づいてきた男の子…。
髪は、茶髪で、ピアスをしていて、少し、チャラ男っぽい感じの子…。
その子が、急に、私の肩を抱き、1番、奥の席まで誘導し、隣に座らせた。
「俺、津川 游。君は?
俺さぁ、君のプリクラ見てから、ずっと気になってたんだよね…。
だからさぁ、他の2人には、絶対に、手ぇ出すな…って、言っておいたからさ、俺と、仲良くなろうよ…。」
津川君は、そう言って、私の体をペタペタ触ってきた。
“やだ…気持ち悪い…。
何…コイツ…?
初対面でペタペタ触ってきて、恐い…。
蒼空…コイツに言われて、あんな態度をしたの?”
私は、そう心の中で呟きながら、津川君の手を払いのけた。
「やめて…。
初めて会ったんだし…あんまり触らないでくれる?」
私は、そう言って、津川君を、キッと睨みつけた。
「その目いいね!!
君みたいな気の強い子、好きだよ!!」
津川君は、そう言って、クスッと笑った。
私は、そんな津川君を見て、寒気がした。
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