8歳のクリスマス

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ママは、私に、袋を渡すと、もうすぐ、焼き上がるケーキを入れる為の箱を組み立て始めた。 「あっ…ママ!! 私、それ、したい!!」 好奇心旺盛な私は、そう言って、ママに近づいた。 「じゃあ、お願いしていい? ママは、その間に、化粧してくるから…できたら、そのまま、置いといてね。 」 ママは、そう言って、優しく笑った。 「うん。 分かった!!」 私は、そう言って頷くと、ママから、箱を作る紙を受け取った。 ママは、よく、ケーキを作って、誰かにプレゼントしたりしてるから、私も、いつも、手作っていたし、箱の作り方を知っていた。 私は、慣れた手つきで、箱を組み立てると、また、クッキーを袋に入れ始めた。 10分後…。 オーブンが、ケーキが焼けたことを告げるベルを鳴らした。 その音を聞いたママが、化粧を済ませて戻ってきた。
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