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ママの準備が終わると、パパが、痺れを切らしたかのように、溜息をついた。
「何で、昨日の内から、準備しておかないんだよ…ったく…。」
パパは、そう言うと、読んでいた雑誌を机の上に置いて、ソファーにかけていたジャンパーを着た。
「ごめんなさい。
昨日は、仕事が、立て込んでたから…。」
ママは、オーダーメイドで、ビーズアクセサリーを作るビーズ作家。
私が、小学校に入った頃から、自宅で、教室も開いている。
昨日の夜は、 いくつものオーダーメイドがあったらしく、ママは、今日、お客さんに、発送できるように、寝ないで作っていたらしい。
「柊木さんの家に行くのは、前から決まっていたことなんだし、ちゃんとしろ!!」
パパは、そう言って、車のエンジンをかける為に、先に、外に出た。
「あぁ…怒られちゃった…。」
ママは、そう言うと、ペロッと舌を出しながら、出来上がったケーキを台紙に乗せて、私の組立てた箱に入れた。
「準備できたし、ママ達も、行こっか。
ほら、愛泉も、ジャンパー着て!!」
ママは、そう言って、ウィンクすると、カバンに、クッキーの入った可愛いい袋を3つ入れてから、ソファーにかけていた、コートを着ると、私にもジャンパーを渡してくれた。
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