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-夢帝の部屋-
「で、どんなゲーム?」
「これだ!!」
自信満々に差し出す夢帝。 「………?」
「いいだろ、これ!」
………何だろ、これ。いかつい男の絵がかいてあるパッケージからして格闘系だろうか?いや、あの変わり者の夢帝だ。そんな単純な「格闘ゲームだ!!」
…単純だった。
「対戦しようぜ!」
「うん、いいけど。じゃあ早速…」
「ちょっとまて!普通にやってちゃつまんないだろ?何かルールつくろうぜ!」
「ルール?」
「おう。罰ゲームとかさ!」
「罰ゲーム…どういうの?」 「例えば、勝った人は負けた人に一つ願いを聞いてもらうとか」
なるほど、それもおもしろい。もしおれが勝ったら何かおやつを持ってこさせよう。
「いいよ。受けてたつ」
「よしっ決まりだな!さ、始めるぜ!」
=Fight!!!=
はじまった。…………………ああぁ!!!!そういえば、夢帝に操作の仕方、教えてもらうの忘れてた………。
「夢帝!操作わかんないぞ!?教えろ!!」
「琉維が事前に聞いておかないのが悪いんだろぉ?」
「なっ…!?」
くそ、適当にやれば…………あぁっ自分で自分を殴ったぁ!?何で自殺コマンドがあるんだ!!!
―――結局、なすすべもなくおれは夢帝に完敗した。
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