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そして夕方―
「お、もう5時か」
何気なく夢帝がつぶやく。
「じゃ、おれはもう帰るから」
「えぇー?もう帰っちゃうのか?」
「えぇーって何だよ。不満か」
「だってぇ、まだ5時じゃん?どうせお前ん家俺の家から近いじゃん。ねぇ、もうちょっとだけぇ」
そうやって甘えん坊みたいな声をだす。
「いや、おれは…」
「ヤダー!もっと遊びたいのー!!帰るなんて俺は認めないぞー!!」
しまいには手足をばたつかせ、床にゴロゴロと転げ回る。こうなったらもう誰にも止められない。
「駄々っ子かお前は!!…あーもう、分かった分かった!!もう少しだけだからな!」 「ほんと!?よっしゃぁ!早くゲームの続きしようぜ!」
仕方なく付き合うことになった。でも…
「俺の勝ち。琉維、5分間くすぐりの刑な」
「はぁ!?また!?もうやめ…あああぁははははっ!!」
負けるたびにたっぷりくすぐられるのであった。
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