綿流し

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圭一君は、机の上で寝ている。 …祭のあとに、沙都子ちゃんの家に行ったって、魅ぃちゃんから聞いたんだ。 「魅ぃちゃん。…これで良かったんだよね?」 「…多分…ね。」 「…圭一君は、何に怯えているのかな…」 ガララッ …先生が来たから、私たちは会話を中断した。 今日は、久しぶりに部活をした。沙都子ちゃんが少し元気になっていたから。 そんなとき。 ガララッ 「前原君、昇降口にお客さんがいらしてますよ。」 「みんな、わりぃけど、ちょっと行ってくる。」 「気にしない、気にしない。…その間にビリになってるかもよ?くっくっく」 「お客さん…誰だろ。」 「…普通、名前をだすよね。」 「…まあいいか。みんな、急いでやって、圭ちゃんにバツゲームを!」
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