綿流し

3/5
前へ
/25ページ
次へ
圭一君は戻ってくると、用事が出来た、と言って、帰っていった。 そして、私達もその少し後に帰った。 魅ぃちゃんは、叔父さんのアルバイトがあるからと言って、帰ったからだ。 帰っている途中、圭一君が走って行くのが見えた。 私は、好奇心が抑えきれず、ついていくことにした。 河原に着くと、圭一君はそこにいた。 「圭一君…」 「レナ…もう、邪魔をしないでくれ…。」 「え?」 「もう一度だけ聞く。…さっきからなんで、おってくるんだよ…!」 「…圭一君が走ってたから…」 「…鉄平はまだ沙都子を虐めている。…助けるために*すんだ。」 え… 圭一君は何を話しているの? 魅ぃちゃんは、大丈夫だっていってた… …それが魅ぃちゃんの嘘だったら…? 「…本当に…いるの?」 「さっきから言ってるだろ!俺はそれをみた!」 「…」 そうか… 魅ぃちゃん…嘘をついてたんだ… 信じてたのに… 「…圭一君、帰りなよ。」 まだ続いているなら… 「それとも、私を打ち倒していく?」 私がやろう… 「なら、かかってきなよ!」 圭一君には、こんなこと、してほしくないから。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加