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ガチャン…。
自室のドアを締め、戸に背を預ける。
「クソッ……。」
自分の力のなさを痛感するかのように、悪態をつく。
どうすればよいのか。どうしたら、アイツの思い通りにさせずにすむのか。
思考を巡らし、答えをさぐる。
しかし、それにはあの男の言葉が邪魔をし、堂々巡りをはじめるのだった。
「世界を変えてみないか。」
ふざけんな。
ベッドと机しかない、殺風景な部屋を眺め、また、悪態をつく。
「そんだけの考えで世界が変わるんなら…。」
何もない部屋に飾ってある唯一の写真立てを手に取り、床に投げつけようと勢いよく振りあげる。
「……ーーっ……」
しかし、振り上げたところで手を止め、そのままだらんと手をおろした。
「…もう…遅ぇんだよ…。」
その写真には幼い頃の千良、光、そしてわざとピンぼけしたとしか思えないほど掠れた大人が二人、一緒に写っていた。
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崩れゆく日々イベ、フライング妄想www
ちょっと千良、光の過去編も交えながら。いつか書きたい千良のブラコン理由も一緒にwww
まぁ、後は千良ちゃんの部屋は殺風景であるという話www←一番書きたかったのは実はここ。
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