焔王の小手

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「どゆこと!?」 「言っただろう、お前のそれはただのそれでは、無いと。」 焔王の小手は、炎熱の量と共にその温度も最上位の代物だ。 一度でも憑器を出してしまえば熱の放出も上手くいくのだろうが、一度も出した事が無いとなると……。 「熱が体内にこもりやがて。」 「やがて……」 「しぬ」 あっさりし過ぎだ!! 「しね」 しね?しねって言った!? てか……。 「じゃあ、憑器ってのを出せばいいんじゃ無いのか?」 「そう簡単な話じゃない」 キルトはうつむきながら話続けた。 「憑器を出すには、少しコツがいるんだよ。」 コツ? 「じゃあ今すぐやろう、手が熱くなってきたよ。」 熱い……てか。 「あづづづづづづ!!」 本日二度目だ。
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