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「ここは…?」
金髪の男―、アドルフは見知らぬ民家にいた
先程まで話していた部下たちの姿が見当たらない
「…誰もいないのか」
何か手がかりがないかと家の中を物色していると、
ある部屋で倒れている人間を見つけた
軍服を着た小柄な男だった
「何処かで、見た…ような。見てない、ような…」
その男の隣でぐるぐると思考を巡らせていると
男が目を覚ました
「…ん、…誰だ……私の部屋に不法侵入とは、いい度胸だな…」
「ここはお前の家か」
男は半寝の状態でゆっくりと起き上がる
「すぐに、…しゅくせいしてやりゅ…」
男は大きな欠伸をする
今にも二度寝をしそうであった
「粛清…?…そうだ、お前は!」
粛清、というワードにピンときたのかアドルフは男を指さしてこう叫んだ
「ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ!そうだな?」
「いかにも…、私はヨシフだが……なぜ私の顔を…ぁ、ああああ!?お、お前…!ア、アドルフ!?」
二人はお互いが何者か認識すると
ものすごい勢いで部屋の端と端に寄って距離をとる
「「なんで、お前がここに…っ!?」」
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