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「はいはいお二人さん!」
と明るい声がした。
「もうすぐ七時だからご飯にしましょう。子供達はもう座って待ってるから!………あら、お邪魔だったかしら?」
先程の会話を聞かれていたのではないかと一瞬ドキッとしたが、母の様子からしてそれはなさそうだと判断した。
「全然邪魔じゃないよ、ママ。書類の片付け手伝ってから行くから先戻ってて」
「すみません、いつも。兄弟を預かっていただいているばかりか夕飯まで」
復活したらしい拓也が言った。
「いいのよ。ちっちゃい子の面倒みるなんて子供が増えたみたいで楽しいし、もうみんな家族も同然ですもの!だから遠慮しないで」
「そう言って頂けると助かります」
そうして物凄く嬉しそうな様子の母は帰っていった。
「さて、さっさと書類片付けて夕飯にするか」
「うん、そうだね」
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