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「私、告白します」
お昼休みの空き教室。
私たちが通う綾誠高校は、今年新設された学校なので、まだ生徒は私たちの学年だけ。
なので、お昼休みに利用している生徒は結構いる。
この教室も、私たちのグループがよく利用させてもらってる。
私の宣言?に、りょんちゃんは飲んでいたお茶をこぼしそうになった。
「大丈夫ですか?」
「あまり。器官に入ったっぽい」
りょんちゃんは、口の周りをハンカチでふいた。
水野陵子ちゃん。通称りょんちゃん。高校からのお友達。バスケ部のキャプテンで、身長が高い。
「早い決断だね。何かあった?」
コロッケを食べながら聞いてきたのは、鷹樹翔子ちゃん。小学校からのお友達。同じサッカー部でマネージャーをしている。イギリス人と日本人のクォーター。
「翔子ちゃん、行儀が悪いです。特に理由はないですわ」
「てか、告白って坂城にっ?」
「はい。明日してきます。なので、お昼少し遅れます」
「昼に呼び出すのか。もう言ったのか?」
「今日の練習の時に言います」
お茶を一口飲んで言った。
「そういえば、修と坂城は?」
「学食に買いに行ってる。そろそろ来るんじゃない?」
噂をすればというかんじで、教室の扉が開いた。
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