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高校生ぐらいの時に昔からお世話になっていた人が亡くなってしまった
当然葬式にも呼ばれ出ない訳にもいかないので行くことに
今まで葬式は何回も経験したこともあり色々と慣れてはいた
だが、どうしても何故か顔合わせが毎回したくないのです
これは自分でもよくわかりません
話が逸れました
そのお世話になった人とも長い間あっていなかった事もあり「悲しい」という感情が沸きませんでした
自分では泣きたい泣きたいと思っていながらも全く泣けなくそれが悲しくなったのをよく覚えています
それから時間が過ぎお経を聞き焼香をしていきました
そして顔合わせの時でした
あたりでは親しい人達のすすり泣く声が一層強まりだしていました
相変わらず俺は絶対見ないと言い張っていました
これが最後だからと母に言われ続け渋々列に並び花を貰っていました
だんだん近くなるにつれて何故か心臓が高鳴っていました
そして顔合わせをして花を添えているとき相変わらず悲しくなく泣きたいと思いながらも泣けないと思っていました
すると急に前が歪みました
悲しくないのに気付くと泣いていました
自分でも訳が分からず本当に自分が泣いているのかわかりませんでした
流石に顔は歪みましたが何故泣いているのか本当に不思議でした
一体あれは何だったのか
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