永遠ーエイエンー

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「もしかしてセイちゃんっ?あたしわかる?近所に住んでた和音だよっ」 「うんうん、わかるよ!泣き虫だった和ちゃんだよね?」 「それをここで言わないでよっ。恥ずかしいじゃん」  今回は和音に助かった。  まあ、お礼なんて絶対言わないけど。  二人の降ってきたバカのおかげで私の機嫌は正常値に戻ったのだった。  「2次会はカラオケで」。  誰からともなくそう言ったから、私は「明日、朝一で講義あるから」とさっさと抜けた。  今回の合コンはホント最悪。  ハズレもいいトコなのにこれ以上付き合うなんて冗談じゃない。 「待ってよ!ルカちゃんっ」  暗い道を歩いていると、声を掛けてきた奴がいた。  例の『セイちゃん』だった。  人懐っこく笑う『セイちゃん』。  お前は子犬か?  それに対して無言で冷たい視線を送り、歩き出す。 「ねえ、ルカちゃんだよね?」  またこいつも?  さっきから『流花』『流花』ウルサイ。  鬱陶しいわっ。  ウンザリを通り過ぎた私の機嫌は怒りモードへと自然に移行していた。  『セイちゃん』の声をシカトして歩くスピードを速める。  それにしても寒いな。
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