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“リリリリリン“ 木の扉が開いた時に鳴る音が静かな店内に鳴り響いた。 「まだ大丈夫ですか?」 パーカーのフードを目深に被った男性が低い声で聞いてきた。 春といってもまだまだ寒い。 びしょ濡れになり両手は肩をさするようにする男性に私は 「いらっしゃいませ。大丈夫ですよ。ごゆっくりご覧ください。」といつもの笑顔をつくり言った。
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