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翼を失ったきみに
かけてやれる言葉もなく
聞いてやれる声もない
陽に照らされるたび
怯えてる
こんな風に
消えていくんだね
私のこの命も
見開かれた瞳は
潤うことをやめて
滅んでいく明日を見てた
握る手の感覚は
どうか忘れぬようにと
願い続けた今日が終わる
今はもう動かない
きみにだって命があったの
誰も知らないけど
私にだって命があったの
ひとりで死ぬということは
そこにいなかったのと同じこと
だからきみの最期に
隣にいてあげたんだよ
きみがここにいたこと
私だけは知ってる
そして私は明日を迎えた
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