四月

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まだ、授業は、試運転。 五時間目まで、のんびりと時間が流れる。 そして、その後が面倒臭い。 部活全員参加が義務付けられているのだ。 文化部の幽霊部員で終わらせたかった俺は、霧雨が降る外をボンヤリ眺めながら、科学部や将棋部を見て回った。 仲の良い友達は、皆、高校が違う為、今はいつも一人だった。 近道をする為、体育館と本館を結ぶ渡り廊下を歩いていると、背中に何かが当たって、痛みで顔を顰めながら、後ろを見た。
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