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ーーチャリング・クロスの名も無い小さな墓地に、そのハウスは建っている。
ロザリナは、額に何かさらさらとしたものを感じて、ゆっくりと目を開いた。
ーー?
いつもの見慣れた天井が見えない。
きらきらと陽に輝く、金糸ようなーー?
「おはよう、ロザリナ。」
視界に入ったのは、恐ろしく整った男の顔。
どこからか入ってくる風に揺れる金糸のようなプラチナブロンドの髪も、吸い込まれそうなオパール色の瞳も、すっと通った鼻筋も、すべてが美しい。
それなのに、左目から口元にかけて大きな傷跡がーー
そこまで考えて、ロザリナは反射的にサイドテーブルに手を伸ばした。
コツン、と固いものが指先にあたる。
彼女はそれを掴むと、目の前の美しくも醜い顔に向かって思い切りぶん投げた。
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