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翔「見送りは…来てくれるわけないか…」
今僕は空港で自分が乗る便を待っていた。
僕は県外の大学に進学するから今日は空港にいる。
けど優子は僕の見送りには来ていない。
ある日の昼休みの教室で
優「何で言ってくれなかったの!」
クラスメイトもいる中で僕は優子にそう叫ばれていた。
翔「ゴメン…」
優「一緒の大学受けるって言ったじゃん!県外だなんて聞いてないよ!」
翔「言えなかったんだ…」
優「もう…一緒にいれる時間少ないじゃん…」
嘘ついていた事がバレて優子を泣かせたあの日
ただ僕は黙ったまま
何も出来ずに謝るばかりだった。
翔「……これで終わり…か…今でもこんなに好きなのにな」
家族にも見送りはいいと言っていたから一人そう呟いた。
翔「……最後に…優子に会いたかったな」
そう言って荷物を持って飛行機の搭乗口に向かおうとした時
「翔太!」
翔「えっ…」
声だけで分かった
一番会いたい人だと
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