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それから数日後
「し、翔太君!す、好きです!付き合って下さい!」
翔「あ、ありがとう…嬉しいよ?けどゴメン…好きな人がいるんだ」
「そ、そうですか…分かりました」
そういうと僕に告白してくれた女の子は頭を下げて僕の前から走り去って行った。
翔「ふぅ~…最低だな僕は」
?「ホント最低だよね~♪」
翔「うわぁ!!!」
僕はビックリしてそう叫んでしまった。
?「あはははは(笑)翔太驚き過ぎ(笑)」
翔「そりゃビックリするよ!…ったくいつから見てたんだよ優子」
僕に後ろから声をかけたのは優子だった。
優「食堂で昼食とった後でクラスに戻ろうとしたら翔太の声が聞こえたからさ(笑)」
翔「んで僕をつけて告白の場面を覗いてたんだ」
優「あんな可愛い子を翔太がふった所からね(笑)」
翔「き、聞いたの!?」
優「好きな人って誰~(笑)」
翔「ぜ、絶対教えねぇ!」
優「私……じゃないよね…」
翔「え?何か言った?」
聞き取れなかったからそう聞くと
優「あ、何でもないよ(笑)ほら!早くクラスに戻らないと次の授業始まるよ」
そう言って走り出す優子の背中を見て
翔「俺が好きな人は……優子だよ」
優子に届かない小さな声でそう呟いてクラスに向かった。
両想いだと気づかないまま
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