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路地裏から光る看板に『REPLAY』という文字が書いてあるのが目に入る。
「お客さん!どうします?」
「どうもしません。飲みます。」
酔っているせいだろう。完全に会話が理不尽だ。
タクシーを見送り、その文字の所まで行くと、その光る看板の端にはバーと書かれていた。
入り口の扉は黒色で、他の店と比べてもかなり小さい。翔の身長は決して高くはないが、
女性でも頭を下げながら入らなければ入れない程だ。
さらに扉の周りの壁は石段で造られていて、店の風貌はどこかイタリアを思わせる。
(こんな所にバーなんかあったけ?)
周りには人の姿が見えず、人が二人通れるか通れない位の路地幅。
こんな時間にと思いながらも、まだ飲める希望が出できたことに胸を弾ませ、
扉を開けようとしたその時。
『ガチャ。』
中から一人の男が出てきた。
翔は酔いながらも出てきた人物を見ると、その男は意外な人物だった。
「あ!」
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