偽りの心

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姉が3人いるからか、小さい頃から着せ替え等で遊ばれた。だからか言葉使いも、自然と女みたいな口調に… それが許されたのは、小学1年生までだった… 2年生から、みんな自我に目覚め始める。口も達者になる。しかし、思った事をすぐに口に出してしまう。 『おい…透』クラスのリーダー的男子。 『なんで、お前女子みたいなしゃべりなんだ?男のくせに-』『え…』言われるまで、自分では気付かなかった。だが、その言葉から、周りの奴等も囃してきた。 『透、お前オカマか?気持ちわりぃ』顔が、赤くなる。『オカマ、オカマ…』誰かが言ったその言葉に、次々とコールする。悔しくて、唇を噛みしめ、ギュッと手を握る。 と、『うるさい』コール声よりも大きな声
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