ある日 1

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*もう暖かいというより暑さを感じる5月後半の星海高校のとあるクラス。 そのクラスにいる男女の2人。 昼間で少し暑いため二人とも制服の袖をまくり向かい合って話をしているようだが非リア充の皆に喧嘩売っているのだろうか・・・ コホン… * 今現在時刻3時半。今日はたまたま時間割変更で6時限目が無くなったため暇を持て余し 隣の席にいた木谷さんを無理やり教室に残し、楽しい会話をしているところだ。 ちなみに僕の名前は1年2組の伊瀬本笑(イセモトショウ)。 この名前のせいでたまにえみちゃんと親に呼ばれるのはココだけの話である。 そして紹介が遅れたが木谷菜月さんは肩下まで伸ばした髪に凛としたきれいな顔が特徴のとてもスタイルのいいうちのクラスアイドルなのである。 …無理やりひきとめて訴えられないだろうかと思ったのもココだけの話。 「いや、やっぱり太陽の色は黄色でしょ! だって太陽を見たら黄色っぽく見えるし」 「どうして伊瀬本は意見がコロコロ変わるの? さっきは『天気予報の時に晴れマークは赤だから太陽の色は赤だと思うんだ』って言ったよね?」 「ナンノコトヤラ…それにしても本当に暑いよね~ 木谷さん髪切った?」 「切ってないけど…って話そらさないでくれるかな!? どうして私を帰らせてくれないの?」 「チッ… そういえば木谷さんは自己紹介の時『…木谷菜月です。好きなものはありませんがやりたいことがあるのでこれから頑張りたいと思います キラッ☆』ってやって「最後のはやってないからね!?」…たけどいったいなにをするつもりだったの?」 当時この質問は僕だけでなくクラスのみんながしたかったにちがいない…だってあの時の木谷さんなんだか浮かない顔してたし まぁそれでもきれいなんだけどね
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