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ベランダの猫と女 Act.1.0
ぼくは野良猫。
人間からは野良猫と呼ばれて忌み嫌われている。
ぼくにはとっときの場所がある。
そのとっときの場所っていうのは、女の子が住んでいるベランダさ。
おっと、勘違いしないでくれ。
人間なんかの事が好きじゃないからね。僕は猫だからさ…。
そのベランダというのがさ、とってもいいとこでさ。
太陽の光をさんさんと浴びていて床がぽかぽかなのさ・・・。
どう、考えてみたら寝そべってみたくらるだろ?
でも駄目だよ。そこは僕の特等席だから!
今日さ、実はそこに人間の女が座ってたいたのよ。
ぼくはカティんときたね!ん?カチィん?咬んじゃった?
いやいや。そんなの二の次だから!
でね。ぼくは言ってやったのさ。
(そこはぼくの特等席だ~。撮るんじゃね~!)ってさ。
でも人間の女は驚くどころか反応さえ返してこね~。
寝てんのか?と思って顔を覗き込んだらさ・・・。
・・・。
・・・・・・。
目に水が溜まってたんだよ。
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