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本編開始時、21歳。
経済学部に在籍する大学三年生。
父親と二人暮らし。
5歳の時に両親は離婚。
親権は父親。
母親の記憶は皆無に等しく、顔すら覚えていない状態。
その為、多少は寂しさを感じていたものの、両親を恨んだ事は一度もない。
父親が罪悪感のあまりに惜しみない愛情を注いでくれたのを感じ、寂しいと言って、父親を困らせてはいけないと考えていた。
だから、我儘を言った事はないし、家事も率先してやった。
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