45人が本棚に入れています
本棚に追加
「さっすが、琉!速撃ちとコントロールはいつみてもすごいわ。」
隣で身構え、自身の銃をクイックドローしていた唯が、オレに感心したようなことを言う。
てか、お前は感心してるヒマがあったら、助けてくれよ!と思ってるオレの考え方は、世間一般から見れば普通であってほしいと願う。
「まだだ!来るぞ、唯!」
他のことを考えてる場合ではないと頭を切り替え、同時に唯にも注意を促すため、オレは私のほうを見ずに言う。
黒スーツの男も場慣れしてるようで、オレに弾丸を撃ち落とされたということもあり、今度は唯のほうに銃を向け
「はははっ!今度こそ死ね!」
相手の男が引き金を引く寸前、
「私に任せて!はっ!」
銃をむけられつつも、黒スーツの男からは目を離さずに、しかし、自分の銃の側面からライターのようなものを落としながら、唯がそう言うと、その瞬間、まわりに強い光が広がった。
「なんだこれは!?目が見えん!!」
黒スーツの男は目をこすっているが見えるはずもない。
それに対して唯は、
「どう?私の閃光弾の味は?後は任せて、琉!」
最初のコメントを投稿しよう!