音速の大怪盗

侵入、死の屋敷！

その後、作戦について３人で相談した。
部屋の中央のソファで、宅配ピザを３人で食べながらだ。
ちなみにこの宅配ピザはさっきの報酬で買っている。
ちくしょう..。
新発売のPS4買おうと思ってたのに、唯にとりあげられちまったじゃねえか。

そんなことを考えるオレをよそに、作戦会議は進行した。
愛ちゃんからの情報によると愛ちゃんの家は大きな屋敷で警備も厳重にされているが、１つの窓だけ無防備な窓があり、そこから侵入するのがベストなようだ。

その後は愛ちゃんがついてきてくれて、指示してくれるらしい。普段は依頼人は現場には連れていかないんだが、今回は目標物がどこにあるかも分からないし、自分からついていくといってくれたので助かった。

｢じゃあ愛ちゃん、今日は遊ぼっか。何したい？トランプ？それとも外で遊ぶ？｣

作戦会議が終了し、ソファに両腕をかけてもたれかかっている唯が笑顔で聞いた。
まぁチームワークは必要だし、仲良くなるのはいいことだな。

｢とらんぷって・・なに？｣

一通り話終わり、少し喋り疲れた様子の愛ちゃんが首をかしげながらいう。

｢知らないの？今どき珍しいね。じゃあ、私と琉が教えてあげる。ほら、さっさと準備しなさい、のろま。｣

唯は自分の机からスティッチの柄が書いてあるトランプを持ってきて、ケースから出しながらそう言う。

｢はっ？オレも!?｣

それに対して、まだ愛ちゃんの家の内面図も起こせておらず、別の仕事もまだ途中の
のろまことオレが驚いていると

｢当たり前でしょ。早くやるわよ。｣

と言われてしまう始末。
まぁ今日くらいは遊んでもいいか。