正義の大怪盗

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ダダダダダ! 「あいつらを逃がすなー!追えー!」 「絶対捕まえろー!」 時刻は夜中の1時頃。 大きな屋敷の中、二人の男女が警察官に追いかけられているようだ。 ここは両側を建物で囲まれた、屋敷の1階の中庭である。 この男女は、最上階である3階から何かしらを盗み、それを警備員に見つかり、追いかけられている。 男の方は、中性的な顔立ちにあまり似合わない、黒のスーツスタイル。 少し大人ぶりたい年頃なのだろう。 「ちっ!なんで非常ベルがなってんだよ!あれがなければばれなかったのに・・・」 男の方がぼやくように言った。 そして女の方は、明るいセミロングの髪がよく似合う凜とした顔立ちに、体のラインがはっきりわかるワイシャツ姿。 見た目からは、できるOLのような雰囲気を醸し出している。 「あんたが非常ベルを解除しようとして間違えてならしたんじゃない!捕まったら、あんたの裸踊りで許してもらえないかな」 女の方が、追ってくる警察官を見ながら言う。 「へん!お前のまな板みたいな胸で裸踊りされるよりはましか」 男がバカにしたように言う。 「はぁ!?あんた私の魅惑のボディなめてんじゃ・・」 女が額に青筋を浮かべて、そう言い返すや否や.. 「追いつめたぞー!!みんなを集めろー!!」 二人の男女が言い争ってる間に追いつめられたようだ 今、男女の2人は高さ3mほどの屋敷の塀を背に追い詰められている状態である。 それに対して、警察官たちは、20人ほどで円の弧を描くように囲んでおり、絶対に逃がすまいとする姿勢がうかがえる。
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