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あそこというのは、オレたちのいきつけの喫茶店のことである。
唯の家から歩いて20分くらいのところにある。
オレは仕事着の黒スーツ、唯も仕事着のオフィスカジュアルー薄ピンクのブラウスに黒のタイトスカートだー、愛は10歳にしては、少し大人びたような私服ー無地の白シャツに黄色のホットパンツーに身を包み、
舗装された道路を歩いていく。
「こんにちはー!」
オレたちは喫茶店シャルデンのとびらをあけながら挨拶する。
喫茶店シャルデンは、小さいがおしゃれな喫茶店といったところだ。
部屋は黒を基調としており、店内にはテーブルが7つほど置いてあり、全て4人掛けである。
ちなみに今はそのうちの2つが客で埋まっている。
そして、手前にレジがあり、その横がオレたちが入ってきた入り口、一番奥にキッチンがある。
「いらっしゃい・・、あぁ琉くんと唯ちゃん!久しぶりね。あら、そちらのお嬢さんは?」
こう言ったのはここの店長、玲美おばさんだ。
奥から手を拭きながら、爽やかな笑顔で出てきてくれた。
苗字は聞いたことがない。
まぁ聞く必要もないきがするし。
そしてここの従業員は玲美おばさん1人である。
まぁ、ここは基本 常連客しかこないし、大丈夫なんだろう。
それより愛を紹介しないとな。
「久しぶり、玲美おばさん。この子は愛ちゃん。今日からうちに住むのよ。」
唯が軽く紹介した後、愛ははじめましてといっておじぎした。
「よろしくね、愛ちゃん。・・・それで、今日もあれ見てく?」
玲美おばさんは人懐っこそうな笑顔で聞いてきた。
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