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ははっ・・。
まさか愛にそんなこと言われるとはな・・。
まだ140ない身長で、しかし凛と立ち、窓から入ってくる風で、水色のロングヘアが揺れている。
まるで、会った頃の唯のような、そんな信頼感がある。
愛、すまねえ!
でもこの場は、お前しかいない。
唯を助けられるのは、お前しかいないんだ。
「愛・・・。頼んだぜ!」
オレは愛をまっすぐ見て言った。
「琉兄・・、うん!・・ウィング!」
愛は笑顔でうなずくと、ウィングで浮かび、銃をヨウとロクの方へ向けた。
「たとえ相手がお嬢ちゃんでも容赦しないぜ!」
バンバンバン!!
そう言ってヨウとロクは同時に発砲した。
しかし愛はウィングを使って上下左右にうごいたり、一回転したりして優雅にかわしている。
それにしても愛のやつ、あんなにウィング使うのうまいんだな。
まるで自分の身体の一部のように扱ってるな。
バンバン!!
バンバン!!
ババン!!
ヨウとロクは、初めこそ、同じ場所から愛を撃っていたが、次第に離れ、今は少し離れた場所から、狙撃している。
2対1ということもあり、愛は避けることに徹しているようだ。
「くそっ!」
ロクの方は銃の中の弾がなくなったようで、ヨウの陰で弾を補充しようとしている。
「すきあり!」
バン!!
ヨウの真上まで行った愛が一発 発砲した。
しかしその弾は机の上のコーヒーに直撃した。
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