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「ねぇ、おじさんたち。もう二度と唯姉に手を出さないって約束できる?できるなら見逃してあげる。」
愛がヨウに銃をむけながら聞いた。
一方ロクの方は、オレと唯が見張っている。
まぁ銃も使えないし、監視さえしてれば大丈夫だろう。
「分かった。分かったから、見逃してくれ!」
そう言って、二人は入り口の扉から逃げていった。
店の客からオレらにーというか愛にー盛大な拍手が送られた。
「ありがとうね、愛ちゃん。おかげで店も助かったよ。お礼に今日はおごるよ。」
キッチンに戻った玲美おばさんが上機嫌に言った。
「じゃあおばさん、オレンジジュースとパンケーキお願い。クリームがいっぱい乗ったやつ。」
愛が遠慮めに言った。
てか、クリームとオレンジジュース一緒に口に入れたら、オレンジジュースの味がわからなくないか?
と、思ったが、今日のヒーローに対して余計なことは言わないようにしておいた。
「玲美おばさん!オレはティラミスとババロアとミルクで!」
「琉くんは自腹ね!」
なんでだよ!?
対して愛の手柄=連れてきたオレたちの手柄だろ?
なんてジャイアンみたいなこと。考えながらも、オレたちは食べ物を食べ、店をでて家に帰った。
ん?オレの分のお金?
もちろん払いましたよ?
怪盗が食い逃げとかするわけにはいかねえからな。
「愛、ちょっと話があるんだがいいか?」
家に帰ってきて、夜ご飯も食べた後、オレが、リビングでくつろいでいた愛に話しかけた。
ちなみに唯はお風呂だ。
読者の皆には悪いが、のぞきはまた今度だ。
今日はもっと大事な用があるからな。
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