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「何、琉兄?」
愛は顔だけこちらにむけて聞いた。
てか、女の子の匂いがするじゃねえか!
確かに愛だって、まだ幼いとはいえ、女の子。
しかも、髪の毛が長い分、シャンプーの匂いとかが強くなるのか。
耐えろ、耐えろよオレ!
リアルロリコンと呼ばれないように。
この小説のタイトルが音速の大怪盗~盗むのは幼女のハートとパンツだけ!~になっちまうぞ・・!
「あれから考えたけど、やっぱりオレらにはお前の力が必要だ。今度はオレから頼む、オレらと一緒に仕事してくれないか?」
オレは平然を装い、真面目な話をする。
オレが一番心配していたのは、愛の安全だ。
戦闘になればオレや唯がいつも愛を守れるとは限らない。
だから最低でも自分で自分を守れる力があるかはきがかりだったが、今日確信した。
愛は大丈夫なはずだ。
あとは愛の返事を待つだけ。
「うん!よろしくね、琉兄、唯姉!」
愛はさっきは顔だけしかこっちを向いていなかったが、よっぽど嬉しかったのか、こっちを向き、ソファから身を乗り出して答えた。
「よろしくね、愛ちゃん!じゃあさっそく明日から仕事 一緒にやろうね!」
風呂上がりの唯もテンションがあがってるようだ。
・・・って、お前はなんでバスタオル一丁なんだよ!?
「なによ・・?じろじろ見てんじゃないわよ?変態琉。」
唯はバスタオルしか巻いてない、白くて綺麗な体を手で隠しながらそう言う。
って、誰が変態琉だ!
なんかのゲームのドラゴンみてーな名前つけやがって!
仕返しにバスタオルひん剥いて全裸にしてやろうか!?
そんなオレたちの争いもひと段落つき、そろそろ寝る時間になった。
「じゃ今日はつかれたからもう寝るね。おやすみ。」
そう言うと愛は部屋に帰っていった。
「ねぇ、琉。愛ちゃんのことでちょっと気になることがあるんだけど・・。」
愛が部屋に帰ってから唯がオレに話しかけてきた。
無論、もうパジャマを着ている。
この女もさすがにそこまで痴女ではないからな。
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