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今は、カチャカチャと隣で自分の銃をいじっている唯と一緒に待っている。
ちなみにオレたちは付き合ってるのかと勘違いされやすいが、そんな関係では断じてない。
だいたいこんなペチャパイ女には興味なんか・・・
「ぐはぁ!」
こいつ、もってたドライバーの持つ部分の方で殴ってきやがった。
まじで痛え。
「あら、手が滑ったわ。」
てか、なんかこいつ読心術 もってない?
これ反則じゃない?
「こんにちはー!」
ガチャという扉が開く音と同時に、元気のいい挨拶の声が聞こえてきた。
おっ、依頼人が来たみたいだな
依頼人は、見た目は30代くらいの男性だ。
髪は短めでビジネスマンのような感じであり、肌もツヤツヤで、普段からしっかり手入れしていることがうかがえるな。
服装もグレーのスーツでビシッと決めて、正装って感じだ。
「お疲れ様です、Sonic Waveさん。それで例のものは・・?」
依頼人の男の人は額の汗をぬぐいながら、心配そうに言ってきた。
これは、オレらがしくじったかもしれなきと思ってる顔だな。
「大丈夫ですよ。この宝石でよかったですよね?」
とりあえず、部屋の中央のソファに案内し、オレが丁寧に答えた。
ちなみに唯は奥でお茶を淹れている。
「はい!ありがとうございます!さすがは音速の大怪盗と呼ばれるSonic Waveさんですね!!」
依頼人の男の人は、さすが大人の男だけあって、あからさまに喜んだような態度をとることはないな。
でも、少しだが緩んでるのがわかる。
かなり嬉しかったんだろうな。
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