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「しかし怪盗事務所も増えてきたわね。おかげで私たちの依頼が減るじゃない。」
唯は、銃の整備がひと段落ついたのか、銃のメンテナンスキットを片付け、ドリンクを飲みながら愚痴っぽく言う。
「まぁそれはしょうがねぇよ。銃刀法もかなりゆるくなって、今や一般人でも簡単な銃くらいなら持てるようになってるんだし。・・・まぁ唯のカスタマイズ銃はアウトなんだけどな。」
それに比べ、まだ自分の仕事が終わってないオレは、机の上に地図を広げ、自分で作った資料との誤差などがないかをチェックしながらも、返答する。
「しょうがないじゃない。私の愛銃、ブラスターにはたくさんの武器がしこんであるんだから。普通の銃とほぼ変わらない大きさでこの機能はすごいわよ。」
確かに唯の銃には、色々な機能が付いている。
先日、警察官たちを落とし穴に落としたときだって、正直、唯に任せれば、警察官の20人くらい、簡単に倒してしまえるのだ。
コンコン!
会話がひと段落つき、オレが唯の銃について考えていると、突然ドアをノックする音が聞こえてきた。
「ごめんくださーい!ここがSonic Waveさんの事務所でいいですかー?」
おっ!依頼人か?
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