ユキと月島の2週間

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迷いがないわけじゃなかった。 琉生に触れて欲しい。 琉生のキスが欲しい。 私だって、琉生の全てが…。 でも、私に幸せが許されるわけない。 自分を許せないのは、他でもない、私。 でも、汚れた過去も、身体も消せない。 琉生… 私 幸せになれる? 幸せになっていい? 月島「ユキ…」 月島の声が、耳元で聞こえた、その刹那… ユキの身体は、月島を受け入れていた。 ユキ「琉生…っ!」 仰け反るユキの身体を優しく支えながら、月島は進んでくる。 甘い吐息交じり合いながら、ユキの手首を押さえる月島の手は開かれ、ユキと手を絡める。 ユキ「琉生…。好、き…」 月島は、絡め合う手に力を込める。 好きと言った、ユキの瞳が潤んだまま、月島を見つめる。 月島「煽らないでくれ…、ユキを…壊しそうだ」 ユキ「…いい。…琉生にだったら…」 激しさを増す月島に、ユキは身を預ける。 ユキ「もう…だめ」 後戻りは出来ない。 私と琉生の気持ちが繋がって 私の全てを見せて 琉生の全てを知った。 愛しさが溢れ 優しさが交じり 幸せを感じて 離れたくない。 …そっか。 これが、幸せなんだ。 目に見えない 形なきもの 目に見えなくて 形がないんだから、そんなもの ないと思ってた。 でも 確かに ある。 目で見ようとしないで 形を探さないで 心で感じて。 愛 幸せ 優しさ 琉生が与えて、教えてくれた。 .
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