ユキと月島の2週間

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北海道の観光は、ゆっくりと回った。 月島「時計台って、街中にあるんだな」 ユキ「そうよ。ビル街の中に突然現れる感じ」 月島「今度は、スキーとかスノボをやりに来よう!」 ユキ「滑れるの?」 月島「馬鹿にするな。俺は何でも出来る。 お前こそ、出来ないなら、俺が教えてやってもいい」 ユキ「結構よ。 お客さまの接待で、滑ったことあるもの」 月島「接待!?仲居がそんなことまでするのか!?」 ユキ「要望があれば」 月島「要望があれば、何でもするのか?」 ユキ「何でもって…。 琉生が考えてるようなことはないわよ!」 月島「なら良かった」 ユキ「馬鹿」 月島「俺にとっては馬鹿じゃない」 月島は、ユキの手を取ると、歩き出した。 そして、夜は北海道の海鮮に舌つづみ。 夜になると、すっかり空気は冷えていた。 ユキ「寒いわ。傷に障るから帰るわよ」 月島「もう1ヶ所行きたい所があるんだ」 ユキ「また今度にしない?」 月島「嫌だ。今日行く」 ユキは、溜め息をつく。 ユキ「どこ? まさか、この期に及んで、ススキノとか言うんじゃないでしょうね?」 月島「お前、俺を何だと思ってる?」 ユキ「所詮、男だと思ってるわ」 月島「いい加減にしろ」 ユキ「で、どこ?」 月島「函館の夜景が見てみたい」 ユキと月島は、函館に向かうことになった。 .
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