続編

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英一が海外出張から帰宅すると、琉生は話をしに行く。 琉生「ずっと、俺の邪魔をしてたのは、親父だったんだな」 英一「何のことだ?」 琉生「とぼけるなよ! 何でだよ!? 何で、そこまでして…!」 英一「ユキは、確かに、なかなかイイ女だ」 お茶を淹れようとしたユキの手が止まる。 英一「私も、ユキが欲しくなった。 と言ったら、理解してもらえるか?」 琉生「イイ年して、何言ってんだよ!」 英一「琉生、本当に、その女でいいのか? はっきり言うと、私を誘って来たのは、ユキなんだ」 ユキ「旦那様!?」 英一「証拠もある」 英一は、テレビのスイッチを入れると、ビデオの再生ボタンを押した。 そこには… 英一の部屋のベッドの脇で、エプロンを外し、ベッドに乗るユキの姿が映し出されている。 そして、ユキは振り返り、英一をベッドに招いていた。 英一もベッドに乗る。 琉生「やめろ!!」 ビデオは、そこで終わっていた。 音声はなく、二人の会話は分からない。 琉生「ユキ…、お前」 ユキは、首を横に振る。 英一「聞けば、過去に売春してたらしいじゃないか。 なかなか、簡単に抜け出せるもんじゃないだろう」 下を向いて、拳を握っていた琉生は、部屋を飛び出した。 ユキ「琉生!」 琉生「来るな!」 追いかけようとしたユキは、足を止めた。 .
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